NBR Study Navi 第107号 無菌環境下による行動評価試験
第 107 号 2025 年 8 月 1 日 営業企画部発行
加齢無菌マウスを用いた新奇物体認知試験
使用動物:無菌マウス(C57BL/6N)72~75週齢
無菌マウス(C57BL/6N)8週齢
SPFマウス(C57BL/6N)72~75週齢
評価方法:新奇物体認知試験
実施施設:株式会社オリエンタルバイオサービス
南山城研究所
新奇物体認知試験のスケジュール
結果
加齢無菌マウスは若齢無菌マウスと比較して探索行動が減少していましたが、認知機能に差異はみられませんでした。また、加齢 SPF マウスと比較して認知機能に差異はありませんでした。
若齢無菌マウスと加齢無菌マウスの探索回数(a)及び探索時間(b)
□ 若齢無菌マウス ■ 加齢無菌マウス
値は平均値±標準誤差(n=5 ~ 11)**:p<0.01 vs 若齢無菌マウス, *:p<0.05 vs 若齢無菌マウス
加齢SPFマウスと加齢無菌マウスの探索回数(a)及び探索時間(b)
■ 加齢SPFマウス ■ 加齢無菌マウス
値は平均値±標準誤差(n=5 ~ 11) *:p<0.05 vs 加齢SPFマウス
加齢SPFマウス、加齢無菌マウス及び若齢無菌マウスの獲得試行(a)及び保持試行(b)の合計探索時間に対する探索時間の割合
□ 物体A ■ 物体B ■ 新奇物体
値は平均値±標準誤差(n=5 ~ 11)
論文は、2020 年 1 月発行の医学と薬理 第77巻1号に掲載しております。
“加齢無菌マウスを用いた新奇物体認知試験の試み”
Streptozotocin 誘発高血糖無菌マウスを用いた新奇物体認知試験
使用動物:無菌マウス(C57BL/6N)8週齢
誘発物質:Streptozotocin(STZ)
評価方法:新奇物体認知試験、血糖値測定
評価方法:株式会社オリエンタルバイオサービス
南山城研究所
STZ投与及び新奇物体認知試験のスケジュール
結果
無菌マウスに STZ を腹腔内投与することで高血糖マウスを作製しました。当マウスは SPF マウスで認知機能障害を示すことが報告されています。今回、無菌環境下で新奇物体認知試験を行い、無菌マウスにおいても認知機能障害を示すことが確認できました。
STZ 投与日数
STZ 投与 7 日前及び投与 13 日の血糖値
〇 Control ■ STZ
値は平均値±標準誤差(n=7 or 9) **:p<0.01 vs Control(Student’s t-test)
論文は、2022 年 2 月発行の医学と薬理 第79巻2号に掲載しております。
“Streptozotocin 誘発高血糖無菌マウスを用いた新奇物体認知試験”