NBR Study Navi 第82号 眼刺激性試験の代替法(OECD TG492)

第 82 号 2023 年 7 月 3 日 営業企画部発行

<キット>
ヒト 3 次元培養角膜上皮モデル
LabCyte CORNEA-MODEL24 ((株)J-TEC)

<試験方法>
ヒト 3 次元培養角膜上皮細胞に検体を適用し、24 時間後の細胞生存率から検体の刺激性の有無を判定する。

<スケジュール>

前培養
15 〜 30 時間
検体
添加
後培養
24 時間
検体
洗浄
WST-8 反応
4 時間
吸光度
測定

<背景データ>
ヒト 3 次元培養角膜上皮モデルへの眼刺激性の程度が既知の検体を適用

物質名 UN GHS 分類
検体 1 2,5-ジメチル-2,5-ヘキサンジオール 区分 1
検体 2 シュウ酸ナトリウム 区分 1
検体 3 安息香酸ナトリウム 区分 2A
検体 4 2,2-ジメチル-3-メチレンビシクロ[2.2.1]ヘプタン 区分 2B
検体 5 2,2-メチレン-ビス-(6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-フェノール) 区分外
検体 6 テトラフルオロホウ酸カリウム 区分外
検体 7 1-(4-クロロフェニル)-3-(3,4-ジクロロフェニル)尿素 区分外
UN GHS 分類
区分 1 : 重度の眼損傷を誘発する物質
区分 2A、2B : 眼刺激性を誘発する物質
区分外 : 眼刺激性や重度の眼損傷性に分類されてない物質

OECD TG492 に示されている検体の眼刺激性判定と NBR の実験結果は一致した。

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