| 【演題】 |
人への外挿性の高い試験系を目指して -ラットに錠剤を投与する- |
| 【発表者】 |
藤村高志 井保田尋美 内藤一嘉 田中勝幸 大津尚子 豊吉亨 久木浩平
㈱日本バイオリサーチセンター |
| 【目的】 |
動物実験の目的は人への外挿性の高い生物反応を再現することである。
医薬品には錠剤、カプセル剤、丸剤など多種類の剤形があり、期待する作用や用途に合わせて適切な剤形が設定されている。動物実験において、イヌやサルへの投与時には人に用いる製剤をそのまま投与することが可能である。ところがマウスやラットなどの小動物での投与は難しく、たいていの場合は錠剤やカプセル剤に含まれる薬物を溶媒で懸濁化させ、液剤として投与している。当然のことながら、錠剤と液剤では薬物の吸収が異なり、効果や毒性反応に影響し、結果として人での服用時を外挿しない反応を得ることになる。
こうした理由により、私たちは小動物においても可能な限り人で用いる剤形のまま投与することを考え、今回はラットに錠剤を投与する手技や条件の確立を検討した。 |
| 【方法】 |
動物、投与器具、投与溶媒、錠剤の要因として動物の体重、カテーテルの大きさ、溶媒の種類、錠剤の径について種々検討した。 |
| 【結果】 |
ラットの体重は300g以上、12Frのカテーテル、13%の寒天溶液で直径3mmまでの錠剤であれば単回投与できることを確認した。この手技での14日間反復投与について検討したが、投与を重ねる毎に体重や摂餌量に影響が認められ、反復投与においてはさらなる手技や条件設定の必要性が認められた。 |